DOMMUNE#448「『音楽が降りてくる』と音楽を語る」@自宅

DJ湯浅学

Manuel Gottsching - E2-E4
?(犬の遠吠え)
Bruce Springsteen - Dream Baby Dream(Suicide)
野坂昭如 - 黒の子守唄
Fela Kuti - Zombie
谷崎潤一郎 - 瘋癲老人日記(付属CD?)(ところどころでmix)
Prince - I Wish U Heaven
Sparks - No.1 In Heaven
Buddy Rich - Dancing Men
James Brown - Super Bad
Steve Reich - It's Gonna Rain
Pink Floyd - See Emily Play
Kraftwerk - Ohm Sweet Ohm
?(ミョンミョン)
Al Green - Let's Stay Together
Marvin Gaye - What's Going On
Bob Marley - Trenchtown Rock
Crystal waters - Gypsy Woman
Residents - It's A Man's Man's Man's World(James Brown
SS - ?
Gary Numan - Cars
T.Rex - Mambo Sun
Prince - Purple Rain
The Pop Group - We Are Time
Steve Reich - Music For 18 Musicians
原きみこ - 男女物語
Pop Tops - Mamy Blue
東京フォーカード - 女のしぐさ
紫四郎 - 慟哭のギター
左とん平?)
ジョニー広瀬 - 太陽に抱かれたい
赤木さとし - マサオ
川上哲治 - 燃えろ!少年野球
アプリコット - 公害ブルース
George Benson - Breezin'
小坂明子 - あなた
Shaggs - ?
野坂昭如 - 終末のタンゴ
Leonard Cohen - Bird On The Wire
Phew - 夢で逢いましょう坂本スミ子
Fripp & Eno - An Index Of Metals
Alex Chilton - Hook Me Up
Bob Dylan - ?


Encore?
Bob Dylan & The Band - Like A Rolling Stone


DOMMUNEに湯浅さんが出演すると聞いてすぐさま帰宅。DJ湯浅学はまるまる観れました。ネットでいろんな人の反応を見ながら観れるというのもUSTの醍醐味。TLに上がってくる曲名をメモりながら視聴。自分でわかったのはせいぜい数曲程度でした。誰かが言ってたけど、視聴者13000人でやっと湯浅さんの知識に追いつく(笑)。このセットリストも13000人のツイートの結晶です。ありがとうございます。もう内容が濃すぎてつっこむとこだらけですが、スプリングスティーンの「Dream Baby Dream」カバーやポップグループの「We Are Time」を聴けた収穫は大きかったです。名盤開放歌謡曲パートやばい…!
終盤はもうハイライトが連綿と続いていく感じで、多幸感と終末感のせめぎあいがすごかった。しかも予定時間を一時間以上押してのロングプレイ。「公害ブルース」の時点で0時くらいだったかな?このご時勢に“遠い未来を夢見るよりも今日もお米のカドミウム”という歌詞なんて、それ自体が指す事象はちがっても、今の時代性とのジャスト感がすぎる。まさに“仕方ないでは済むものか”ですよ。そこから「Breezin'」の、まさに「そよ風」に吹かれたようなさわやかな転換。「あなた」のねっとりとした濃さに圧倒されたかと思えばシャッグスで腰砕け。「終末のタンゴ」、「Bird On The Wire」と、いつ終わってもおかしくない選曲が続く。「まだやるのか!」という気持ちの中に、たしかに「もっとやってくれ…!」という想いも含めながら観てました。ずっとパソコンの前から離れられなかった。Phewの「夢で逢いましょう」ではさすがに終焉を確信した。これまでずっとレコードをかけ続けてきて、初めてCDをプレイ。そう、『Five Finger Discount』にはアナログ盤がないのです。それだけのことだけど、湯浅さんのこの選曲には特別な想いを感じました。山本精一さんのギター、やっぱりすごくいいなあ…。Phewさんの歌声の、あのなんとも言えないあの世感に引っ張られるようにしてフェイドアウト。でもまだ続く。まだまだ終わらせないよとでも言いたげな、アンビエントなミニマルドローン。めちゃくちゃ気持ちいい。宇川さんのエフェクトのかけっぷりがものすごいことになってた。そんな中、「evening star」と一言だけつぶやかれた@DOMMUNEのツイートでこの曲がFripp & Enoだとわかったのでした。しかし宇川さん、あの最中によくツイートできたな。なんて感慨にふけってたのも束の間。アレックス・チルトンです。なんでかな。この歌声が、今、すごく特別に響く。そして今度こそ本当に最後の最後。これがボブ・ディランの今の声?味があるっていうレベルじゃない。なんというか…なんというか。とにかくこれは一度生で聴くべきだと確信しました。…あ、この前来日したところだ。今度の来日はいつになるんだろう。その今度の時は、飛行機に乗れる体力あるのかな。
画面はゆっくりと湯浅さんの新刊『音楽が降りてくる』の表紙に。終わったんだな。湯浅さん、ありがとうございます。本当に素晴らしいDJプレイでした。どこからか聞こえてくる喧騒と拍手。つられて拍手したくなる。でもそれは幻聴じゃなくて、家の部屋にディランのMCが響き渡った瞬間は全身に鳥肌が立ちました。擬似アンコール。家にいながら、アンコールに応えてもらったライブ会場にいるみたい。まさかこんな形でボブ・ディランと邂逅することになるとはね。これぞDJマジック。こんなに晴れやかな気持ちで「Like A Rolling Stone」を聴いたのは初めてかもしれません。「Like A Rolling Stone」、名曲すぎるだろう。


こいうやり方だってある。そういう「どう聴かせるか」というのは湯浅さんと爆音映画祭の樋口さんが主宰する「アナログばか一代」のコンセプトのひとつのようで、これは11/7(月)のハポンは絶対行かないとなと強く思ったのでした。
http://boid.net : 「アナログばか一代」関西へ!
湯浅さんからのひと言 http://lb.to/vb4UiL